母の日には花を贈るというのが定番になっていますが、花を贈られては困る場所があるのをご存知でしょうか?それは介護施設です。ある男性介護職員によるツイートが話題になっています。何故、介護施設に花を贈ると迷惑なのか、何なら贈っても大丈夫なのか、体験談を交えながらご紹介したいと思います。
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介護施設に花を贈ると迷惑?
「母の日にはたくさんの花が贈られてきます。でも、できれば花を贈るのは控えて欲しいんです」今この1件のツイートが話題になっています。男性介護職員の「心の声」として投稿されたものです。母の日の時期になると、介護施設には入居者さん宛てにたくさんの花が贈られてきます。郵送されてくるものもあれば、家族さんが施設に持ってくる場合もあります。
お花は、美しいしみているだけで癒されるものです。贈られるととても励みになります。しかし、生き物でもありお世話が必要になります。では、このお花のお世話は誰がするのしょうか?入居者さんがご自身でお世話ができる場合なら良いのですが、ご自身でお世話が出来ない場合は、介護職員の仕事になります。
お花って水をあげたり、替えたりするだけでは?と思われるかもしれませんが、ただでさえ人手不足の中、1つならまだしも、たくさんになってくると、負担になってしまいます。日頃の業務に支障が出てしまうかもしれません。
また、花束が送られてきても、花瓶は送られてこないので、花瓶を用意しないといけなかったり、お世話に手間がかかったり、どうお世話をすれば良いのかわからない胡蝶蘭などのお花が送られてきたりすると大変です。
入居者さんや家族さんからのクレームもあるようです。入居者さんからは、「せっかく家族がくれたのに枯れても捨てないで!」と言われたり、家族さんからは「花が枯れているのは、ちゃんと水をあげなかったからでしょ!ちゃんとお世話してくれたの!」と言われたりもします。
また、花粉やアレルギー、花によっては匂いがきついものもあります。個室であればまだ良いかもしれませんが、大部屋では配慮が必要です。
介護の現場は時間に追われているところが多いので、やはり手間がかからない贈り物の方が助かる、というのが本音ではないでしょうか。
施設によっては規則などから、持ち込めるものが決まっていたり、体調などによっては配慮が必要な場合もありますので、事前にご相談されることをオススメします。
花は感染源になるの?
しかし、日本感染症学会では「免疫不全がなければ、花瓶の水や鉢植え植物は感染源とはならない」としています。そのうえで、「慎重な対応」として、
1)花や植物は患者に直接接しないスタッフが取り扱う。
2)このような対応が困難ならば花を取り扱うスタッフは手袋を装着する。
3)植物を扱った後は手を洗う。
4)花瓶の水は隔日に交換して、水は患者身辺の環境から離れた流し台に捨てる。
5)使用後の花瓶は洗浄する。
入居者さんや患者さんが直接触らなければ、感染することはないということです。しかし、感染のリスクが少しでも残されているのであれば、避けた方が良いのかもしれません。
プレゼントに何を贈ったら良いの?
では、せっかくの母の日、感謝の気持ちを形にして伝えたい、プレゼントを贈りたいけど何を贈ったら喜ばれるのでしょうか。
オススメの贈り物は?
やはり1番は顔を見せることですが、会いに行けない場合は写真も良いですね。素敵な写真立てに大好きな家族の写真があれば、心も癒されるでしょう。
さらに、プレゼントを贈るなら、膝掛けや、肌触りの良いタオル、履き口がゆるい靴下、前開きの洋服などもオススメです。洋服は趣味があるかもしれませんので、外出できる状況であれば、一緒にお出かけして選ぶというのも楽しいですね。
母の場合は、関節が固くなっていたので、前開きの服を贈っていました。おばあちゃんおばあちゃんしていないもの、明るくて可愛らしい服を選んでいました。
生花以外でオススメなのが、プリザーブドフラワーや、ハーバリュームです。特にハーバリュームは最近、たくさん種類が出ていて、綺麗なものから、可愛らしいものまで様々あります。自宅にあるものをご紹介いたします。
母の日にプレゼント「するもの」と「もらいたいもの」には温度差がある?
2019年楽天インサイト調べによると、母の日にプレゼントするもの第1位はフラワーギフト(54.4%)、第2位はスイーツ(34%)、第3位は食事(食事券)(24%)でした。
一方、もらいたいプレゼントの第1位は母への感謝の言葉(29.2%)、第2位は食事(26.7%)、第3位はフラワーギフト(25.5%)でした。
結果からみると、3割のお母さんは物はいらないということなんですね。今年の母の日には、ありがとうという感謝の気持ちをいっぱい伝えましょう!
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