【林修の今でしょ講座6/4放送】認知症の新原因がカビ?予防法は?

介護

2019年6月4日に放送された「林修の今でしょ!講座」で紹介されていたのが、アルツハイマー型認知症の原因がカビであるということ。カビも認知症の原因になっていたなんてビックリですね。ちょうど今から梅雨で、カビが気になる季節ですので、カビ予防法も一緒にご紹介いたします。

関連記事:認知症に種類は主に4つある?最新予防対策脳トレ・PET検査紹介!

目次

スポンサーリンク

認知症の新原因はカビだった!

アルツハイマー病の世界的権威、カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授デール・ブレデセン博士によると、最新研究でカビに関する衝撃の報告がありました。それは、アルツハイマー型認知症の原因の1つはカビという新事実が発表されたのです。

カビとアルツハイマー型認知症3つの新事実とは?

1.カビの毒素が認知症の原因物質を増やす!?

カビの毒素と認知症は関係しています!

アルツハイマー型認知症は脳にアミロイドβタンパクがたまる病気で、蓄積すると記憶に関係する脳の神経細胞を破壊し、記憶障害が起こります。アミロイドβは認知症が発症する20年〜30年前から溜まり始めていると言われているため、40代を過ぎると認知症の初期変化が起きてきます。

今までアミロイドβがどうして脳に蓄積するのか、理由はよくわかっていなかったので、原因不明だと言われていましたが、最新研究で判明したのが、カビなどの毒素から脳を守るためにアミロイドβは蓄積されるという事です。

人間はカビやすい生物で、通常は免疫が働いていればカビを排除出来ますが、排除出来る量を超えたカビが入った場合、肺や肝臓や腎臓などの体内にすみ続ける場合があります。

すると、カビが毒素であるマイコトキシンを出し、血液を介して脳に到達し、カビの毒素の一部が脳を攻撃し、カビから脳を守ろうとアミロイドβが蓄積します。わかりやすく言うと、カビの毒素とアミロイドβが脳の中で戦うというイメージです。

そして、持続的に脳が攻撃されるとアミロイドβの量が多くなって、最後はアルツハイマー型認知症を発症してしまうというメカニズムがわかってきています。

アルツハイマー病で亡くなった人の脳から大量のカビが検出されることもあったとの事です。カビって恐ろしいですね!

湿度の高い日本では、特に対策をしないとカビはすぐに増殖しますので、カビを寄せ付けないことが大切になります。

2.危険なカビは生えやすい。

全てのカビが認知症のリスクになるわけではありません。注意すべきカビとは黒カビ、青カビの一部です。黒カビは浴室や衣服に、青カビは食品に発生します。

どれくらいのカビを吸い込んだら、アルツハイマー病を発症するのかについては、これからの研究に委ねられています。おそらくかなり大量のカビが入ってこないと、いくらカビやすいと言っても、人間は免疫能力を持っているので、皆んながアルツハイマー型認知症になっているわけはありません。

特に注意が必要なのは、免疫機能が弱い人、カビが大量にいる家に住んでいる人なんです。

3.【最新研究報告】軽度認知症患者の自宅に大量のカビが!

実際にカビが原因でアルツハイマー病を発症した人はいる?

アルツハイマー病の世界的権威のデール・ブレデセン博士は、早期認知症患者9割の症状を改善させた治療プログラム「リコード法」を開発しました。この「リコード法」にはカビが原因でアルツハイマー病を発症した人の治療法が書かれています。

カビが原因のアルツハイマー病は40代〜60代の人に多い傾向にあるといいます。

しかし、カビなどの毒性によるアルツハイマー病は原因の特定が困難でした。そこで、研究チームは患者の自宅で原因を徹底的に調査した結果、患者の自宅の地下室には・・・大量の黒カビがありました。

患者の尿からは黒カビのマイコトキシンが検出され、カビがアルツハイマー病の原因の1つであると推論しました。

カビが原因の認知症と他が原因の認知症に差はあり、通常のアルツハイマー病は大体物もの忘れですが、カビなどの毒物が原因のアルツハイマー病は計算や会話などへの支障が目立つという違いがあるといわれています。

アルツハイマー型認知症の初期であれば、原因を取り除くことで症状が改善する場合もあるとのことです。

カビが大発生しないように、特に梅雨の時期のカビ対策は重要になります。

認知症のリスクを下げるカビ予防法とは?

アルツハイマー型認知症のリスクを少しでも下げるために、カビ予防法をご紹介していきます!

パンを台所に置いておくと何日でカビが発生するのか?・・・それは3日以上だそうです。普通の細菌は1日で繁殖しますが、カビは3日で胞子を作り繁殖するといいます。2日以内に対処すれば、カビ問題は全て解決できます!

カビ3大危険エリア浴室台所寝室です。これらの場所に共通するのは水分が多いということです。わかりやすく言うと、水分を取り除けば、カビが発生しないということになります。

カビを寄せ付けない12個のチェックリストで自分のおうちでは何個出来ているか数えてみてくださいませ。

浴室でのカビ予防法とは?

1.風呂上がりに壁をひと拭き

結露したガラスを拭くとカビの量は約1/30になります。

目に見えないカビの胞子が天井から落ちてくるので、天井の水滴を拭くことは重要なポイントです。

2.風呂上がりに壁に熱いお湯をかける。(45℃以上)*やけどにご注意下さい!

熱めのお湯はカビにダメージを与えやすく、カビは意外に熱に弱いんです。

水をかけると逆効果!生きたままのカビの胞子が浴室中に飛び散ります。お気をつけください。

黒くカビが生えている場所に熱いお湯をかけることには意味があります。カビは死滅しますが、お湯に漂白作用がないので、すでに生えているカビにはカビ取り剤で除去してください。

壁にお湯をかけてから乾拭きするのがもっとも効果的なカビ予防となります。

3.シャンプーボトルは浮かして置く

シャンプーや石鹸を栄養にするカビが多いので、シャンプーボトルも洗って乾かすとカビ予防になります。

◾️おすすめカビ予防・・・詰め替えパックを壁にかけて使える便利グッズや、画像のような壁にシールを貼ってシャンプーボトルを浮かすようなグッズもあります。何度でも貼りなおすことができるので、便利ですよ!!

シャンプーボトルを浮かせるグッズはこちら↓↓↓

こんなシャンプーボトルを浮かせるグッズも発見!これなら壁に貼らなくても良いし、設置するのも簡単です。↓↓↓

4.足拭きマットはこまめに洗濯&乾燥

足拭きマットには危険なカビがいっぱいいます。カビが原因の怖い病気それは、「爪白癬(つめはくせん)」です。白癬菌=水虫菌で、皮膚に付くと水虫を起こします。この白癬菌が爪の中に巣を作り、体内のいたるところにカビが拡散する場合もあります。

爪白癬を放置すると(高齢者の場合)

①歩く時に痛くなる→歩行障害になる可能性もあり。

②カビ毒が血液に乗って脳へ→認知症のリスクが増。

爪白癬の予防法・・・足拭きマットやスリッパはこまめに洗濯&乾燥!

我が家では珪藻土(けいそうど)のバスマットを使っています。洗う手間もなく、すぐに乾燥するのでとても重宝しています。特に誰かがバスマットを使った後でも乾燥が早いので快適に使えます。

台所でのカビ予防法とは?

5.シンク下の棚をこまめに換気する。

シンク下は湿気が多くカビが生えやすくなります。シンク下でカビ臭がする場合は対策が必要です。

6.料理中以外にも換気扇を使う。

料理中は水がたくさん発生したり、臭いや煙が気になったりして換気扇を使うのは当たり前かもしれませんが、料理終了後1時間は換気扇を回すのがオススメだそうです!

料理中の見えない油もカビのエサとなります。換気扇を回すことで、油の煙を吸い出すこともカビ予防対策の方法です。

7.野菜は土を落としてから保存

野菜室は温度が高くて湿らせてあるために、冷蔵庫の中ではカビが生えやすい環境になっています。なのでカビが潜む土を落として冷蔵庫に保存するのが良いとされています。

また、冷蔵庫の扉のパッキング部分は結露しやすいため、カビが生えることもあります。盲点になっていると思いますので、気をつけましょう。

8.氷は水道水で作る

冷凍庫や製氷室にもカビは生えます。凍ってしまえばカビは生えませんが、製氷機の中の凍る前の水は3日以上経つとタンクにカビが生える場合があります。

カビ予防のためには水道水で氷を作るのがベストです。水道水で氷を作るメリットは、塩素がカビの発生を抑えてくれることです。

カビについての豆知識(食品)

◾️カビの部分を取り除けば食べてもいいの?

カビが生えていないところにも、菌糸が広がっています。菌糸から出るカビ毒も広がっていますので食べるのは危険です。加熱しても分解しないため、カビ毒は多いままです。

カビを食べて食中毒になった例はないそうです。だから大丈夫というわけではありません。カビを食べるとがんになる危険性があります。

◾️カビが生えた食べ物からは胞子はどれくらい舞うの?

カビだらけの食品が入った袋や容器を開けると、数百万個の胞子が飛び散るそうです。

◾️カビが生えやすい食品はあるの?

カビは甘いものが好き。

カビの繁殖具合を観察した場合、ミネラルウォーター→カビ小、ウーロン茶→カビ中、オレンジジュース→カビ大という結果になりました。

寝室でのカビ予防法とは?

寝室は汗がいっぱい出るし、長い時間過ごすところ、だからカビも多いのです。

9.フローリングはこまめに拭き掃除

フローリングは継ぎ目の溝にカビが生えるので、拭き掃除がオススメです。

10.エアコン設定温度を高めにする

外見は綺麗でも、エアコンの中はカビがびっしりということありますよね。

エアコンのカビ予防には、低い温度だと内部が結露するため、高めが良いそうです。カビが発生しやすい条件は温度よりも水分ということです。

エアコンがカビ臭い場合は、部屋の窓を開け10分間送風運転をするとカビは出ていくそうです。長い間使っていない時にもすると良いですね!

11.押入れにすのこを敷く

押入れの側面にもすのこを置くことでさらに通気性がUPします。

12.押入れのふすまの両端を開ける

風通しを良くするために、2カ所開けるのがポイントです。定期的に行いましょう。

布団のしまい方・布団の間に入れてカビ予防になるのは?

新聞紙を丸めて、3〜4枚ストッキングに詰めます。形が崩れないようにストッキングの端を縛ります。それを布団の間に入れます。

新聞紙が布団の湿気を吸収し、隙間もでき通気になります。家にあるもので簡単に出来るところが良いですね!!

まとめ

アルツハイマー型認知症の原因の一つがカビだったことに驚きました。カビは生えると嫌ですが、全く0にするのは難しく、私たちの生活の中では当たり前のものだと考えていたからです。

いつもの暮らしの中で、面倒がらずに少しだけ手間をかければ、大発生することはないと言うことがわかり勉強になりました。確かに、我が家ではニャンコが結露を舐めないようにするためですが、窓のサンに水が溜まっていたのを、毎日拭いていたらあまりカビが生えてこなかったので、日頃のひと手間が大切だと改めて感じました。

全部するのは難しいかと思いますので、出来ることからカビ対策をしていただければと思います。今年の梅雨はカビ知らずになりたいですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました