異所性脂肪は筋肉や心臓に蓄積する?減らす方法は?糖尿病の原因にも!

医療

「異所性脂肪」によって、肥満でなくても糖尿病の原因になることがあるのはご存知でしょうか?痩せているから大丈夫と思っていたら大変なことになります!筋肉や心臓などに蓄積すると言われている「異所性脂肪」を減らす方法はあるのか?最近、私自身も血糖値が上がってきているので、詳しく調べてみました。

目次

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「異所性脂肪」ってなに?

皮下脂肪や内臓脂肪とは異なる、第3の脂肪と呼ばれている「異所性脂肪」が最近話題になっています。

「異所性脂肪」とは本来ほとんど脂肪が存在しない、たまらないはずの場所である非脂肪組織に過剰に存在している脂肪のことをいいます。

非脂肪組織(肝臓や筋肉など)にたまり、皮下脂肪や内臓脂肪の蓄積が一定レベルを超えると、余ったエネルギーが異所性脂肪として蓄積され、メタボリックシンドロームや糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす原因の一つになると言われています。

「異所性脂肪」糖尿病の原因になるのはなぜ?

日本人は欧米人に比べ、肥満でなくても生活習慣病を発症する人が多くいます。その原因として近年注目されているのが「異所性脂肪」。

食事から取ったエネルギーのうち消費されず余った分は、ほとんどが中性脂肪として皮下や腹部の脂肪組織に蓄積されます。

しかし、過去10年にわたる研究から、脂肪組織以外の肝臓、膵臓、心臓、筋肉にもたまることがわかってきました。

代表的なのは”脂肪肝””脂肪筋”。肝臓や筋肉に脂肪が蓄積した状態で、細胞や臓器の機能障害をもたらします。

「異所性脂肪」が蓄積すると、血糖値を下げる役割を果たすホルモンであるインスリンの働きを低下させ、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性と呼ばれる状態を招いて、糖尿病やメタボを引き起こすとのことです。

「異所性脂肪」蓄積しやすい人とは?

  • 日本人を含むアジア人。
  • 高脂肪食、高糖質食を取りすぎている。
  • 運動不足、活動量が少ない。
  • 血糖値が高い。
  • 高血圧。
  • 中性脂肪の値が高い。
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)の値が低い。
  • ALTなどの肝機能の検査値が悪い。
  • 高齢者。(若年者に比べ)

日本人は欧米人に比べて、生活習慣病を発症する人が多く、食生活の欧米化により、より「異所性脂肪」がたまりやすくなっているといえます。

肥満度を示す体格指標(BMI)が23.5~25の肥満でない日本人男性の33%に”脂肪肝”が認められたという報告もあります。

異所性脂肪の蓄積は、肥満と同じく”脂肪分の多い食品や炭水化物を取りすぎている人や、運動不足の人に起こりやすい”といいます。

血液検査で中性脂肪が高い人、善玉コレステロールの値が低い人、ALTなどの肝機能検査の値が高い人なども注意が必要です。

高齢になるということは、女性も閉経後の寿命が長くなるということです。女性は閉経後、内臓脂肪が増えるといわれています。

男性も高齢になると筋肉量が減り、身体機能の低下が起こるリスクがあります。

このような状態になると、筋肉で脂肪を消費することができない上に、運動も困難になり最終的には内臓脂肪や異所性脂肪の蓄積につながってしまいます。

このように、高齢化が進めば進むほど、脂肪肝が増加し、肝臓に脂肪が蓄積することで起こる肝炎や肝臓癌につながる可能性があります。

高齢化の進行とともに、今後はさらなるケアが大切ということですね。

「異所性脂肪」減らす方法はあるの?

脂肪が蓄積される順番から、皮下脂肪より内臓脂肪や異所性脂肪のほうが落としやすいと考えられています。ただ残念ながら現時点では、異所性脂肪をどのように減らしていくかについての定説はありません。

代表的な異所性脂肪といえる脂肪肝は、食事、運動療法による減量で早期に改善できることから、内臓脂肪が増えてしまうような食事習慣や運動不足を改善することが「異所性脂肪」を減らす第1歩となるわけです。

また、2型糖尿病の人に対して運動療法を行ったところ、明らかな効果が得られたという報告もあります。

そのケースの場合、増加した運動量は平均160kcalで、歩数にすると3000~5000歩程度の運動です。それだけでもたった2週間で、骨格筋細胞内脂質量を約20%も低下できたというのです*

*田村好史「肥満症と異所性脂肪」最新医学 第68巻第1号 2013.1より

少しでも運動するとしないとでは、全く違うということですね。やっぱり長続きする運動を継続的にするということが重要ということがわかりました。

「異所性脂肪」予防法は?

予防法としては、高脂肪食や高糖質食(果物を含む)を取りすぎず、定期的な運動を心がけましょう。

激しい運動をするのではなく、細切れでも良いので、通勤や家事も含めて1日8000~1万歩(時間にすると約80~100分)程度の運動を行うことが望ましいとされています。

自転車なら、少し息が切れるくらいのスピードで15~20分こぐと約2000歩になるということです。

まとめ

このように記事を書いている私ですが、1日8000~1万歩は、ちょっとハードルが高いような・・・まずは、3000~5000歩からはじめてみようと思います。

最近では糖質が控えめになっている食品も増えているので、そういう商品も活用しながら、無理なく糖質制限をするのも良いでしょう。

私の場合、小腹がすいたときに糖質控えめのクッキーにしてみたり、チョコレートも大好きでよく食べてしまうのですが、カカオ70%以上のチョコレートで甘さ控えめなものを食べるようにしています。

特に下のロカボクッキーはおすすめです。1枚あたり糖質1gでお味も美味しかったです。


低糖質 クッキー ロカボクッキー 2枚×5袋 10個セットロカボ スイーツ

また、小腹がすいた時にはこちらも食べています。ナッツに塩味がついていないので、チーズ入りの方が私は好きです。


一週間分のロカボナッツ チーズ入り(161g)【DELTA(デルタ)】

特に糖尿病になってしまうと、体のさまざまな部分に障害が出てくる場合もあり、命にもかかわります。

本当に糖尿病だけにはなりたくないので、この記事を書いたことを良い機会にして、自分の体の管理をおこなっていきたいと思います。

みなさまも一緒に食事に運動、気を付けてみませんか。

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